バークレー先生のメディカルハーブ講座*

こんばんは。アロマアールのrikaです。ここのところ肌寒くなったり蒸し暑くなったりと気温も湿度も激しく変化していますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 

9月にサロンにお越し下さったみなさま、ありがとうございました。

あっというまに10月もすでに10日。あと数ヶ月でサロンも1周年ですよ〜。ちょっとした記念のプレゼントも計画中です♪私が一目惚れしたものなんですが..*+* 詳しくはまたお知らせいたしますね*

 

 

さて、先日、JEA大阪校にて開催された、イギリスで活躍されていらっしゃるメディカルハーバリストの、リエコ・大島・バークレー先生による『メディカルハーブ講座』を受講してきました。講座の様子についてはJEAのブログでも紹介されております。こちら→http://bit.ly/19zyqus

 

イギリスでは、メディカルハーブがどのように浸透しているのか、どのような需要があるのか、また、先生がイギリスでハーブについて学んで、そしてメディカルハーバリストとしてご活躍されている様子など、ユニークなエピソードも盛り込んでの、とても充実した6時間でした

ハーブとは、で始まった先生のお話------主に料理に使う「料理用ハーブ」、香りを楽しんだり香りを取り入れて役立てる「アロマティック・ハーブ」、薬草として使用する「メディカル・ハーブ」と種類によって使い方が色々あります。

 

私の場合は、料理をしたりハーブティに使ったりするために庭でさまざまなハーブを育てるのが楽しみのひとつです。先日初めてチンキ剤を作ってはみたものの、まだまだわからないことがたくさんなのですが、とても興味ある分野でもあります。

  

イギリスでは、メディカルハーブ、メディカルハーバリストしての職業が確立されており、そのためには医学生と同じ内容の勉強を、専門の学校や大学で4年間学ばないといけないそうです。そして患者さん(メディカルハーバリスととしては、お客様はペイシェント(患者)となるそうです)に対しては、通院されている場合は診断結果やお薬なども考慮した近代医学の知識も使いながら、ホリスティックな観点でハーブを処方するそうです。

ハーブの一般的な使われ方としては、浸剤(ハーブティなど)、煎剤(煮出す)、チンキ(アルコール浸出)、またハーブの錠剤やカプセルなどもあるそうです。チンキ剤のブランドなどもあり市販されているそうですが、実際ドライハーブを売っているお店は意外にもそれほど多くないそうです。また、有名なハーブガーデンはいくつもあるそうですが、個人でハーブを育ててドライにしたりチンキを作ったりすることは、あまり聞かないそうです。(これは本当に意外でしたが)多分、メディカルハーバリストに処方してもらったり、剤型も豊富だし、チンキ剤なども市販されているってことで、手軽に入手しやすいこともあるのかもしれませんね。

 

そして日本では、化粧水や皮膚に塗布する外用として使っていることが多いチンキ剤ですが、イギリスでは、チンキ剤は水で薄めて飲むのだそうです。もちろん、メディカルハーバリストが処方したものを処方箋とおりに飲みます。日本では飲むとなるとハーブティが一番なじみが深いですよね。リカーに入れて楽しむというのもありますが。

 

外用としては、皮膚に水分として塗布するなら、チンキ剤よりもハーブティを塗布することをすすめられました。(これも意外でした)アルコールの刺激を懸念されてのことでしょう。しかしアルコール(45度以上)のほうがハーブの成分はより多く抽出されるとのこと。浸出油(ハーブをオイルに漬け込む)もいいのですが、ただアルコールのほうが長期保存ができるっていうのが一番のメリットですよね。

 

チンキ剤を作るときのアルコールについて、下の写真にちらっと写っているアルコール度数99%のポーランドのウォッカ、スピリタスを薦めておられました。これがなんとイギリスでは売ってないそうですが、日本で市販されています。(実際、私は昔BARで、ショットグラスでスピリタスを一気飲みしたことが1回だけありましたから...先生からスピリタスの話が出たときに思い出してしまった...)無水エタノールは飲用できませんが、これなら水で薄めて飲むこともできますね。

 

ただ!ハーブは薬草ですから、量には気をつける必要があります。ハーブティで1日数回飲む程度なら問題ないでしょうが、アルコールもハーブも使い方を間違えれば有害なものになります。個人個人の体調にあわせて使うことが大切。妊娠や高血圧、肝臓障害のある方には禁忌になるものもあります。他のお薬を飲まれていたたり、気になることがあればまずは医師への相談を。

 

 

チンキについての興味があったので後回しになりましたが、講座のもうひとつの大切なポイント、ハーブのブレンドについて。

 

 

ひとつのハーブにはたくさんの効能があります。それそれのハーブの成分や特徴、味や香りをバランスよく取り入れるには、まずハーブを知ること。そして感じること。シングルハーブから始めて、少しずつプラスしながら自分の五感で感じていくことが大切なのでしょう。

 

 

そして最後に!

 

植物やハーブの有効成分を皮膚から浸透させていくには、やはり精油が良いそうです。バークレー先生は、アロマセラピストでもあるので、アロマトリートメントもされています。ボディへのアプローチは精油を天然成分のオイルに希釈してボディにトリートメントしていくことをすすめておられました。深く納得でございます。

 

 

今回は、植物のパワーを外側から・内側からと、いかに体に取り入れていくかということがとても勉強になりました。あまり聞き慣れないけれど、とてもシンプルで安全な基本のハーブたちや、パワフルなハーブにも出逢えたし、ブレンドの考え方もとても参考になりました。大好きなハーブたちにまた少し近づいたようです。そして我が家のキッチン工房?ではこれからもさまざまな試みがなされていくのでしょう〜。

 

 

いやあ〜長くなってしまいましたが、自分のためにもここで再度頭の整理ができてよかったです。最後まで読んでくださった方いらっしゃったら、本当にありがとうございます。